たまりば

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Firefox57でタブ幅を縮めるuserChrome
2017年12月04日 02:01

自分はブラウザでタブを大量に開いている(先日1000を超えていた)。そのためタブ幅はファビコンが見える限界まで縮めたい。
昔はabout:configでタブの最小幅を設定できたのだがいつからかできなくなり、何らかのアドオンで縮めたり、南っぽい名前の頃にはタブの形が丸みを帯びて無駄なスペースができて気に食わなかったのでClassicThemeRestorerを使ってタブを四角くした。
Firefox56での表示はこんな感じだ。
ClassicThemeRestorerでタブ幅を縮めたFirefox56
しかしそのClassicThemeRestorerがQuamtum(57)になって使えなくなった。
これはもうFirefoxを捨ててChromeに乗り換えるときかと真剣に悩み、せめてuserChrome.cssで多少なりとも使いやすくできないか…と色々いじっていたところ、なんかむしろ以前より使いやすいものができてしまった。
それがこれだ。とても美しい(※感じ方には個人差があります)。
userChromeでタブ幅を縮めたFirefox57
以前との違いとしては、
・以前はタブの表示が破綻しない最小幅は36pxほどだったのが、もっと狭めても大丈夫に。
・以前はスピーカーマークが出るとタブ幅が広がって隣と重なってしまっていたのが、広がらなくなった。
・以前は幅を狭めるとタイトルは表示できなかったのだが、表示できるようになった。
特にタイトルが重要だ。色々と限界まで切り詰めた結果、タブ幅30pxで全角1.5文字ほど表示できている。このわずかな文字数でもタブの内容を判断するのに大いに役立つ。

ピン留めしたタブの表示が崩れるなど、もうちょっといじりたいところも無いではないが、とりあえず十分使い物になるものができたと思うので、公開する。
誰かの役に立てば幸いだ。
/* ピン留めされたタブの幅はいじりたくないところだが、パディングをいじった影響でそのままだとアイコン幅-4pxになる */
.tabbrowser-tab /*:not([pinned]) */ {
/*        max-width: 250px !important; なぜかmax幅を指定すると3タブまでfoxygestures以外で閉じた時空白になる症状が出たのでやめた */
        min-width: 30px !important; /* 本題 */
}

/* タブを閉じるボタンを消す。場所もないし元々要らなかったので。昔はabout:configで消せたのだが今はuserChrome必須。 */
.tab-close-button{
        display: none;
}

.tab-content{
        /* タブ左端とファビコンの隙間をゼロに */
        padding-left: 0px !important;
        margin-left: 0px !important;
        /* タブ右端まで文字が表示されるように */
        padding-right: 0px !important;
}

/* ファビコンの右端に少し文字が掛かるくらいにしてスペースを節約 */
.tab-icon-image, .tab-throbber{
        margin-right: -4px !important;
}

/* タブの右端で文字が薄くなるのをキャンセル */
.tab-label-container{
        mask-image: none !important;
}

.tab-text{
        /* 文字の頭のスペースを無くす */
        margin-left: 0px !important;
        /* 文字間も詰めて少しでもスペースを節約 */
        letter-spacing: -1px !important;
        /* Windows10ではデフォルトで游ゴシックになるのが嫌いなのでメイリオに */
        font-family: 'メイリオ' !important;
        /* ファビコンに文字が掛かるとそのままだと見にくいので背景色で縁取りする。
           色は標準テーマの「Light」のものに合わせた。現在のタブとhoverしたタブは色が違うがあんまり気にならなかったのでそのまま。 */
        text-shadow: 1px 1px 0px rgba(227,228,230,0.5), -1px 1px 0px rgba(227,228,230,0.5), 1px -1px 0px rgba(227,228,230,0.5), -1px -1px 0px rgba(227,228,230,0.5) !important;
}
  

  • 新しいGoogle翻訳は日本語からドイツ語に翻訳が出来る(場合がある)
    2016年11月17日 00:17

    Google翻訳がニューラルネットワークを使用した新しい翻訳システムを導入したというのでちょっとしたテストをしてみた。これがとても興味深い結果だった。
    なんと新しいGoogle翻訳は日本語からドイツ語に翻訳が出来るのだ。
    今までも出来ていたって?
    そうではない。今まで、中・韓・英以外言語と日本語との間の機械翻訳は「日↔英」と「英↔X」の2段階の翻訳であった。
    Google翻訳だけでなく、ExciteもYahooもInfoseekもそうだった。おそらく今まで実用的な翻訳機は存在していなかったと思う。
    そのぼやきと、同綴異義語を使ったテスト方法については2年ほど前にブログに書いたので読んでもらいたい。→Yahoo翻訳が残念だ ~ついでに機械翻訳考~

    それが今回同綴異義語テストを試してみると、日本語からドイツ語への直接翻訳が出来ることもあるという結果が出た。
    まず英訳して同一の文章に翻訳されることを確認。
    Google翻訳_英語同綴異義語テスト_英語
    続いてドイツ語に翻訳してみると、以下の通り。
    Google翻訳_英語同綴異義語テスト_ドイツ語
    蝙蝠/バットを正しく翻訳できている。これは間に英語を挟んでいてはまず不可能なので、直接翻訳していることを強く示唆する。
    一方で、鱗/秤と軽い/光は訳し分けられず、お辞儀/弓に至っては真逆に訳している(Bogen: 弓、Verbeugung:お辞儀)。これは非常に興味深い。
    この誤訳は間に英語が介在していない限りありえない誤訳である。それでいて英語に訳してしまっては失われる違いを残している。
    中で何が起こっているのだろう。日本語からドイツ語へ直接通じるネットワークもあり、途中に英語を介して通じるネットワークもあるといったところだろうか。
    最近のWebサービスは日を追うごとに変化していってしまうのでこの不思議な状態になっている期間も長くないだろう。今のうちに色々試してみると面白いと思う。

    なおドイツ語で試したが他の言語でも同様だと思う。単にドイツ語が英語以外の欧米語の中で一番私が理解しやすい気がするからテスト対象に選んだだけである。  

  • Windows7以降のペイントの劣化具合
    2015年04月15日 23:11

    Windows標準搭載の「ペイント」は素晴らしいソフトだったが、Windows7でリボンUIになった時に数々の改悪で使いものにならないソフトに成り下がってしまった。
    Windows8(.1)でも変わらず使えないままなのを見るに、もうマイクロソフトにはまともなソフトを作る能力が無いのだろう。悲しいことだ。
    ところで、電卓もそうだが、不思議なことにこんな酷い改悪をなされバグも多数あるというのにこれを褒める記事が目につく。使いもせずに見た目だけで判断して記事を書いているのだろう。

    仕方ないので、XPのペイントを愛用していた自分が、Windows7からのペイントがどれほど酷いものかを説明しよう。
    挙動はWindows8.1で確認しながら書いているが、Windows7でもだいたい確認した。

    ---
    以上は2015年、Windows8.1を使っていた頃に書いた文章だ。
    さてその後Windows10が登場、「ペイント3D」というペイントと全く性質の異なるソフトを後継と言い張ってペイントを廃止する計画も出たりしたが、幸か不幸か立ち消えになったようだ。
    幸か不幸か。
    幸じゃないのと思うかもしれないが、不幸なことに、廃止予定で放っておかれたペイントに下手に手が入るようになった結果、新たなバグ(または仕様)が生まれてきているのである。(下記new!)
    その解説や新たに見つけた(たぶん7からの)バグ、書き忘れの追加や画像をつけるなど手直しも加えた。

    使い物にならないと言っておきながらなんだかんだでCtrl+ホイールでの拡大縮小は便利で使い続けているのだが、そろそろ本当に代替ソフトを探すか作るかしなければなと思っている。
    ---


    ・明確なバグ
    選択領域を90度回転すると90度回転した領域とのAND部分のみしか残らない
     これは8(.1?)で修正済
     …かと思っていたが先日1回起こった。再現できていないので分からないが微妙な条件があるのだろう。
     これはWindows10ではむしろ確実に発動するようになった…と思っていたのだが今試すと出ない。治ったのだろうか。最近ではもう画像を回転するときは選択範囲を正方形にするようにしていたのでいつから変わったのか分からない…と思っていたらまた出た。相変わらず挙動が掴めない。
    インデックスカラーの画像からコピーして新規画像にペーストすると色が変わる場合がある
    コピー・ペーストすると同色でも塗りつぶし時に別扱いになる領域が出来る場合がある
     このとき透過判定も別になるので、「透明の選択」はまともに働かない。ワークアラウンドとしては一度背景色の部分を背景色で塗りつぶすとよい。(それでも囲まれた部分が塗りつぶされず完全ではないが)
    インデックスカラーの画像は等倍表示で正常に表示されない
    モノクロ画像の表示上のバグ
    2倍拡大時にクリック位置がずれる
     等倍時のクリック位置と比較して1ドットずれている? 2倍拡大時に顕著に分かる。
    Shift+鉛筆での90度移動が横のみしか効かない
     と思っていたが試したところごく稀に縦も出るようだ。数%の確率で。
     また、XPで試していたところ実は45度単位だったことが判明した。90度と違って狙って出せないのであまり意味が無い。
    画像がモノクロの時、白で塗ろうとすると黒が塗られる。
    ウィンドウに収まらない画像を用意し、端までスクロールし、右・下・右下の点をドラッグして縮めようとすると、ドラッグ終了地点よりも多くカットされる場合がある
    小さい選択領域の移動が不可能になったnew!(1909で気づいた。1803では起こらなかったことを確認)
     図を示そう。
    選択状態のカーソルの比較
     左が元のもの。選択領域の中にカーソルを置くと移動カーソルになり、掴んで移動ができる。常識的な挙動だ。
     右が新しいもの。4隅4辺の拡大縮小のドットの近くは「選択領域の中でも」拡大縮小機能となる。これにより、縦横ともドットの反応範囲の2倍より小さな選択領域は、移動することができない。(なお、縦横片方が狭くとも細長い選択範囲には移動できる領域が残る)
     また拡大縮小も、狭い選択領域の内側でドットを掴む場合、近い方のドットではなく右・上が優先なようで、思った辺を掴めない。
    剪断変形に負の値が入れられなくなった。new!(1607ではできたことを確認)
     「サイズ変更と傾斜」ダイアログの「傾き (度)」の入力欄で、キーボードから「-」を入力しようとすると「許可されていない文字 ここには数字のみを入力できます。」のエラーとなる。
     剪断変形は正負両方の数値を使うものであり、これは明確にバグである。
     なおこのバグで入ったエラー判定にもバグが入っており、ペーストでは負の数も入力できる。
    画像の色を白黒にしてからカラーに戻した際に妙な挙動をする
     画像の色を白黒にしてからカラーに戻し、その後鉛筆や直線ツールで線を引くと、場合によって斜めに接しているピクセルの隣に一見アンチエイリアスのような中間色のドットが付くようになる。
     正確な条件は分からないが、新たに引いた線を含む長方形が他の線に重なると出やすいように思う。
    アンチエイリアスのような中間色のドット
    選択ツールを使うと履歴の挙動がおかしい。
     選択して移動やカット・ペーストなどを何度か連続で行ったあとにCtrl+Zで履歴を戻ろうとすると、いくつもの動作がキャンセルされる。一連の操作がやり直しになり被害が大きい。
     …まあここまでは(正常に動作すれば)戻れる履歴数が増えたのとの引き換えでどちらが便利かは微妙なところだが、もう1つ、
     場合によって、正しく戻れない。
     これが最悪である。
     選択ツールを使った後のCtrl+Zは、しばしば選択領域全体が黒塗りや白塗りになることがある。これが起こるとCtrl+Yでも何らかの正しい履歴には戻せず、最悪の場合過去の作業全てが失われる。


    ・機能の低下
    マウスチルトでの横スクロールができない
    拡大率の最大が10倍から8倍に
     なおXPでの10倍は8倍の下の1pxをクリックするという隠しコマンド。
    消しゴムやペンのサイズに上限がある
     XPにもあるかもしれないが、少なくとも半径1920pxくらいまで確認できたので、少なくとも「わざわざ付けている」制限は無いだろう。
     なぜ高解像度ディスプレイが流行りだした時にわざわざ制限するのか理解に苦しむ。
    背景色を右クリックで選択できない
     背景色をクリック、目的の色をクリック、(そのままだと色々と面倒なので前景色をクリック) の2(or3)クリックに。
    図形ツール(四角・楕円)を使うのが面倒
     ~Vista:
     線ツール、線の太さ、目的のツール、線と塗りの種類 の計4クリック。
     線幅が1pxでよい、または塗りつぶした図形を書く場合は線幅の選択が要らず、2クリックで済む。
     7~:
     全て選択する場合は
     図形の四角、[輪郭]、輪郭の種類、[塗りつぶし]、塗りつぶしの種類、[線の幅]、線の幅 の計7クリックが必要。
     なおデフォルトの線幅が5pxと使いづらい幅なので線幅選択は必須。
    線ツールと他の図形ツールで色オプションが共有
     例えば四角ツールを線なし・塗りありで使った場合、線ツールで線なしという無意味な設定になっている。
     旧ペイントではこのような無意味な設定はできない。
    手書きの線がマウスを離した時点で確定されるようになった
     マウスを離さずドット単位で塗っていた場合、確定された時点で形にずれが生じる。
    Ctrl+クリックでの3色目の廃止
     まあこれはたぶんGIFの透明色用で3色目として使うことを想定していなかっただろうし別に使ってなかったのでまあ許す。
    キャンバスサイズの変更が(メニューから)できない変な位置に移動した
     「ファイル→プロパティ」。画像の編集の一環であり、ソフト側の設定やファイルの扱いに関係する「ファイル」メニューの下というのは違和感がある。実際、消えたものと勘違いしてしまった。
     画像をきっかりのサイズに合わせたい時は、縁の点をドラッグでなく、数値でサイズを入力できるのが便利だろう。
     (自分はそれでもなんだかんだで縁の点のドラッグで1px単位まで合わせてしまうので今まで気づかなかった)
     なお、メニューからは辿りつけないがCtrl+Eのショートカットは変わらず使える。

    (まともな)縦書きができない
     Vistaまで(たぶん; XPのものしか確認できていない)のペイントでは文字ツールに縦書きボタンがあり、縦書きをすることができたが、7でその機能は消えた。
     その代わりとしてしばしば紹介されるのが、フォント名の先頭に「@」を付けることで90度回転した縦書きで入力し、後で逆回転するという古えの機能だ。
     手間がかかるし、Windows2000の頃ならこれでよかったが、ClearTypeを使う現代では使い物にならない。
    ツールを使って描いた図形を確定せずに色を変えると色が変わるのが不便
     なお付随してバグに遭遇したが再現しない。Shiftを押しながら赤い円を描いたところ、確定時に色が描画色でも背景色でもない謎のベージュに変わった。直後に同様に試すと普通に赤で確定。


    ・改良のつもりであろう改悪または無意味
    図形が多数
     …っていうほど多くもないしレパートリーが微妙でいまいち使い勝手が良くない。
     だいたい6角形をShiftで縦横比固定したら正6角形になると思うじゃん。
     またサイズによって線の太さが変わったり1ドットのずれができるというバグがあり、見栄えを気にするなら使いものにならない。
    ブラシが多数
     アンチエイリアスのないブラシは鉛筆のみに。
     四角のブラシが無くなった。四角を描くのに便利だったのに。
    選択領域などのハンドルの判定が大きく
     細かい作業ができず不便。
    各種図形ツールがドラッグ終了後にも位置をいじれるように
     このせいで線ツールで線を続けて引くことができなくなった。
     一番必要だったベジエ曲線はいじれない。
    トリミング機能
     キャンバスサイズの変更の代わりに入ったのだろうか。
     改良点とちょっと迷ったがこっちで。選択範囲が作ってからサイズ調整できたらまだ使えたんだけどね。
     「全選択からドラッグして左上を合わせ、右下の点をつまんでサイズを合わせる」の方が便利。


    ・(数少ない)改良点
    Ctrl+ホイールで表示倍率が変更でき、縮小もできる
    アンドゥ回数増加
     上で述べたように選択ツールを使った際にバグはあるが。
    文字入力機能の拡充
     とくに拡大表示中でも文字入力ができるのが便利。
    保存形式のデフォルトがpngに
     とはいえjpgが好きな人にとっては改悪。選択式にすればよいものを。
    アンドゥー履歴が増えた。
    キーボード操作が追加された
     Ctrl+PgUp/Downで拡大縮小。(XPのときは指定倍率/1倍切り替え)
     選択領域を動かすのが1ドット単位でできるのは利用価値がある。
     Spaceで左クリック。右は?
    ただし付随してバグが発生している。
     まれに、ペイントを起動している時、フォーカスがなくても、矢印キーを押すとカーソルがペイントのキャンバス内で動く現象が発生する。
     ペイントのキャンバス外で矢印キーを押すと、キャンバスの端まで瞬間移動する。
     調べて知るまでペイントのせいだとは気づけなかった。単体でバグを出すのみでなく他に影響するバグまで出すという酷い状況。

    ・余談: XPのペイントでバグを見つけた。
    自由選択でドラッグして何らかの形に選択する。
    自由選択で、クリックする。
    選択範囲を移動すると、前回の選択の形に空白(背景色)になる。
    しかしこの部分は表示上だけで、その後ブラシや選択範囲などが上を通ると元に戻る。
    塗りつぶしをするとその形に塗りつぶされ、戻らない。


    ・未確認バグ
    Twitterで2つのバグ情報を頂いた。残念ながらどちらも自分の環境では再現できなかったのだが、再現動画を頂いたので貼っておこう。
    「キャンバスサイズの幅を変更しただけで勝手に高さまでズレる」
    これ自体は再現できなかったものの、上で挙げた画面に収まらない画像をドラッグで縮める際にドラッグ終了地点よりも多くカットされる場合があるバグと似ているので、同じ現象かもしれない。

    「矩形選択中に矢印キーを一瞬押しただけで数ドット動く」
    こちらも再現はできなかったものの、この操作の際には矢印キーを押し続けると連続移動になるのだが、その際の長押し判定時間がキーリピート設定(キーボードのプロパティの「表示までの待ち時間」)とは無関係に、最短のキーリピート待ちより更に短い時間なので、PCが処理落ちなどした場合に長押し判定になってしまうこともありえそうに思う。