たまりば

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TLC(というネーミング)が嫌いだ
2013年01月13日 00:44

Flashメモリ素子にはSLC(Single Level Cell)、MLC(Multi Level Cell)、TLC(Triple Level Cell)がある。
1つのセルに1bitを記録するのがSLC
1つのセルに2bitを記録するのがMLC
1つのセルに3bitを記録するのがTLC
だ。

この中で、SLC/MLCはまだ許せるのだが、TLCが気に入らない。
理由は2つある。

まず1つが、TLCが出たことでMLCが2bit/セルを表す単語として定着してしまった点だ。
セルあたり2bitも3bitも、さらに4bitや5bitもみなMulti Levelには違いがないはずなのに、そのうちの2bitのものだけがMLCであるかのように使われるようになってしまった。
こうなってしまった以上、将来的に4bit/セルや5bit/セルができた時には新たに名前を付けていくのだろう。4bit/セルはQLC(Quad Level Cell)が既にGoogle検索で多数ヒットする。
5bit/セルはどうするのだろう。5倍はQuintupleだ。PLC(Penta Level Cell)か? こういった数字に名前を付けるネーミングは覚えづらくて嫌いだ。

理由の2つ目は、名前が実態に合っていない点。
TLCは3レベルを使っているわけではない。3bitを記録するには23=8レベルが必要だ。
もっともこれはSLCにも言えることで、SLCはSingle Levelというのに0/1の2レベルを使っている。
図にするとこんな感じ。
Flashメモリ模式図
2レベル使うものが単レベル、4レベル使うものが多レベル、8レベル使うものが3レベルと呼ばれる奇妙な状態になってしまっている。
SLC以外をMLC-2、MLC-3などと表す表記もあり、これなら表しているのがレベル数ではなくbit数だと解釈して問題ない。
こちらの方が好きなのだが、TLCの方が通りがいいのが残念である。  
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