たまりば

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2009年06月08日 00:46

曜日をアルファベット1字に略すのが嫌いだ。
「S M T W T F S」となり、火曜日と木曜日、日曜日と土曜日の区別がつかない。
このブログの左上にある奴も当然嫌いなのだが、残念なことにその部分のデザインはいじれない。
(追記 : 当時左上にSMTWTFS表記のカレンダーがあった。必要を感じなくなったため消した。)

「S M T W Th F Sa」や「Su M Tu W Th F Sa」といった亜種もあるが、文字数が違って不格好だ。

3文字の「Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat」はなかなか良いのだが、一つ大きな欠点がある。
「Thu」だけ見ると「テューズデイ」に見えてしまうのだ。
他の6つが音節的にわりと切りのいいところで切れているのに、Thursdayだけが母音の「ur」が分断されているのが問題だと思う。
なのでThursdayは「Thr」と略すべきだと思う。これなら「テューズデイ」に見間違える心配がない。「Thur」でもいいがやはり一つだけ文字数が違うのは不格好だと思う。
Þの字が残っていれば「Þur」と書けてこんな面倒なことにならなくて済むのに…。

2文字の「Su Mo Tu We Th Fr Sa」は、読み間違いはしないのだが、3文字に比べてちょっと読むのに時間がかかる。
昔の人が曜日の名前を決めるときに頭文字を全部違えてくれればこんなことにならずに済んだのに…。

他の言語ではどうだろう。
・日本語
にち, げつ, か, すい, もく, きん, ど
頭文字かぶり無し。
ローマ字なら、
Nichi, Getsu, Ka, Sui, Moku, Kin, Do
1組かぶっている。

・ドイツ語
Sonntag, Montag, Dienstag, Mittwoch, Donnerstag, Freitag, Samstag
3組。これはひどい。

・ロシア語
воскресенье, понедельник, вторник, среда, четверг, пятница, суббота
こちらも3組。

・フランス語
dimanche, lundi, mardi, mercredi, jeudi, vendredi, samedi
・イタリア語
Domenica, Lunedì, Martedì, Mercoledì, Giovedì, Venerdì, Sabato,
・スペイン語
domingo, lunes, martes, miércoles, jueves, viernes, sábado
みんな同じように1組かぶり。

・ギリシャ語
Κυριακή, Δευτέρα, Τρίτη, Τετάρτη, Πέμπτη, Παρασκευή, Σάββατο
2組かぶり。

・中国語
星期日, 星期一, 星期二, 星期三, 星期四, 星期五, 星期六
まあこれはかぶらなくて当たり前。

・韓国語
일요일, 월요일, 화요일, 수요일, 목요일, 금요일, 토요일
かぶってない…と言って良いのか…、
()일요일, ()월요일, (ㅎ)화요일, (ㅅ)수요일, (ㅁ)목요일, (ㄱ)금요일, (ㅌ)토요일
こう考えると1組かぶっている。
ローマ字(文化観光部2000年式)に直すと、
Iryoil, Woryoil, Hwayoil, Suyoil, Mogyoil, Geumyoil, Toyoil
かぶり無し。

‮・ヘブライ語‬
土←日
יום ראשון, יום שני, יום שלישי, יום רביעי, יום חמישי, יום שישי, יום שבת
「ש」が4重複している。

‮・アラビア語‬
土←日
يوم الأحد, يوم الإثنين, يوم الثُّلَاثاء,يوم الأَرْبعاء, يوم الخَمِيس, يوم الجُمْعَة, يوم السَّبْت
たぶん「ال」は定冠詞だからそれを除いて次の文字を見るべきだと思うが、前の文字と合字になっていて色分けがよく分からないことになってしまった。
とりあえず「ا」が3重複。

…とまあメジャーどころの言語を調べてみたが、重複無しは日(かな)、中、韓(ローマ字)の3つ。
日本語韓国語は普通しない書き方でのことであり、中国語は日曜日を除く曜日に名前が付いていないのでノーカウントとすると重複しない言語は見つからなかった。
他の言語も見てみよう。
Wikipedia英語版のWeek-day namesのページにある全ての曜日名で頭文字にかぶりが無いものを探す。
結果、90言語ほどある中でかぶりが無いものは以下の4言語であった。

・Scots Gaelic
Di-Dòmhnaich, Di-Luain, Di-Màirt, Di-Ciadain, Di-Ardaoin, Di-Haoine, Di-Sàthairne
・Old Norse
Sunnundagr, Mánandagr, Tysdagr, Óðensdagr, Þorsdagr, Friádagr, Laugardagr
‮・Persian‬
土←日
یکشنبه, دوشنبه, سه شنبه, چهارشنبه, پنجشنبه, آدینه, شنبه
・Estonian
Pühapäev, Esmaspäev, Teisipäev, Kolmapäev, Neljapäev, Reede, Laupäev

また、このような言語もあった。
・Manx
Jedoonee, Jelune, Jemayrt, Jecrean, Jerdrein, Jeheiney, Jesarn
曜日ごとに異なる部分が後半部な上に1語になってしまっているのでよく分からないが、頭の「Je」を除いて考えるとかぶっていないようだ。

また、曜日名が無く数字で数える言語が中国語の他にもう1つあった。
・Mongolian
бүтэн сайн өдөр, нэг дэх өдөр, хоёр дахь өдөр, гурав дахь өдөр, дөрөв дэх өдөр, тав дахь өдөр, хагас сайн өдөр

さて、26個の中から7個選んでかぶらない確率は0.41である。
(大抵の言語のアルファベット数は26から大きくは違わないので)
ということは90言語あれば36言語ほど曜日の頭文字がかぶらない言語があってよさそうなものだが実際には多めに数えて(日・韓・Manxを含める)も7つしかない。
これはかなり珍しいことではないだろうか。

…と思ったが、よく考えてみると言語には系統があり同じ系統の言語では単語が似ている。
なのでこれは多くの言語の元となった言語が偶然曜日の頭文字がかぶった言語だったというだけのことなのだろう。
しかしそうしてみると90もあるように見えて実際には言語の種類なんて数えるほどなんだなあ。
41%が7つだとすると言語系統の数は推定17個。実際には7つの中にも同源のものがあるだろうからもっと少ないと考えられる。


  • Post time : 2009年06月08日 00:46│Comments(0)
    URL欄を実験的に消してる間に廃止されてしまいました。まあいいか。
     
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