たまりば

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7セグ英字表記
2014年09月23日 01:06

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7セグメントディスプレイは主に数字を表示するものだが、頑張れば英字も表示できる。
(さらに頑張ればカタカナも…って言ったらみんなから読めないって言われた…)

英字のグリフ(字形)の例はWikipedia英語版のSeven-segment display character representationsに大量に載っているが、解説が無くまとまっていないので、自分なりに解説を付けてみた。
なお、Wikipediaに載っている1文字のものの内、∀などの英字でないと思われるものは除いた。
以下に登場するグリフはこのWikipediaの記事のものに加え、10年くらい前に読んだフォントデザインの本に載っていたものを思い出して描いたものもある。

見ていくにあたって、まずグリフに求められる事項をまとめよう。
・他のアルファベットや数字と形がかぶらないこと
・そのアルファベットに見えること
・別のアルファベットに見えないこと

また、見栄えを考えると大文字に統一されていることが望ましい。
実際にすべて統一するのは不可能だが、26文字全ては無理でも特定の単語を書く時に使う分だけでも意味はあるだろう。

といったところでAから順に見ていく。

【A】
大文字がと無理なく描けるのでこれで決まりだろう。
小文字のもあるが、小文字なのに高さがあって不自然である。またこの形は「@」として使われることもある。
かなり無理やり小文字の高さにしているは「a」に見えないが、後述のようにアクセントを付けるのに使えるかもしれない。
【B】
大文字を素直に描くととなり「8」と同形になってしまう。
小文字でが無理なく描けるのでこれを使うのが一般的だ。6の字形の一種とかぶるが、6はの方を使うことにして回避するのが一般的。
は縦棒を抜いた形か。面白いが「3」とかぶるのは問題だ。はキリル文字の「Б」か? はよく分からない。
【C】
大文字で、小文字で。どちらも無理がない。他には思いつかないと見える。
【D】
Bと同様、大文字を素直に描くととなり「0」・「O」と同形になってしまう。
こちらも小文字にするとと無理なく描ける。
は「∂」や「ð」の形か。は上のBと同じく縦棒を抜いた形、は縦棒を半分だけ抜いた形だろう。Bと違って他とかぶらないのでこれは大文字に統一したい時使えるかもしれない。はよく分からない。
【E】
大文字がと無理なく描ける。
小文字のもあるが「a」と同じく高さが不自然。
は「a」と同様に高さを合わせたものだろう。こちらもあまり「e」には見えない。
【F】
大文字がと無理なく描ける。小文字にするとしてもこの形だろう。
他、 とあるが、どれもよく分からない。
【G】
大文字がと描ける。多少「G」らしい角張りに欠けるが、問題なく読める。
他にはは小文字と思われるが「9」とかぶる。
はたぶん大文字の縦線を伸ばした形、つまりこういうこと
G
だろうが、あまり「G」に見えない。
は角張らせた形だが、「6」とかぶる。はよく分からない。
【H】
大文字がと無理なく描ける…と思いきや、実はそうするとXに困る。
小文字もと無理なく描けるのが救い。全英字を一意にしたいならこちらを使うべきだろう。
一意性より見栄えのほうが重要なら、大文字に統一するためを使うのも良いだろう。
【I】
大文字は普通に描くとになるがこれは「1」とかぶる。そのためあえて左にずらしたや、小文字にしてが良いだろう。
は小文字で筆記体風に右へ曲げた形か。あまり必要性を感じない。小文字で律儀に点をつけたもあるが、あまり読みやすいとは思えない。トルコ語の点付きİのためのものだろうか。 はよく分からない。
【J】
大文字で。好みの問題だろう。上のセリフを付けたもあるが、必要を感じない。
小文字では点の有無とセリフのバリエーションで 。あまり小文字の必要を感じない。
はよく分からない。
【K】
さあ最初の難関だ。
2本の斜線を上下にずらしてとするのが順当か。両側にずらすとと、「C」と同形になってしまう。はそれぞれ左半分と右半分を取った形だろうか。
小文字でもあるが、この形は「t」に使いたいところ。
はさすがに「H」と「X」を差し置いてKに使うという選択肢は無いだろう。他、 はよく分からない。
【L】
大文字がと無理なく描けるので他に必要を感じない。
は小文字だろう。も一応小文字? はセリフを付けたのだろうが、必要を感じない。はよく分からない。
【M】
非常に難しい。素直に描くとどうやってもNと同じになってしまう。
のように「n」に区別のための+αのセグメントをつけた形か、部分を取ったの形か。横向きにしたも考えられるがいかんせん3とEで使われている。
Nは小文字を使うことにして大きさで区別したはなかなか良いと思う。
はよく分からない。
【N】
Mとの区別を考えると小文字のが安定だろう。
大文字化したもMに使っていないなら良いだろう。大文字「N」を小文字「n」の形につくるフォントはよくある。
は左に45°傾けた形だろう。はなんとなく「N」の点対称感は出ているが「S」に見える。は斜め線を描くのを諦めた形だろう。はよくわからない。
【O】
大文字だと。「0」と区別がつかない。
区別をつけるなら小文字でが良いだろう。
【P】
大文字がと無理なく描ける。小文字にするとしてもこの形だろう。他に必要を感じない。
はなぜ1本取ったのかよく分からない。
【Q】
なかなかの難関である。
。小文字であろう。ただ高さがあっていないのと「9」に見えるのが残念な所。
。大文字で下に波線がうにょ~んと付くタイプだろう。こういうやつ。
Q
あまりQに見えないが、他のものにもあまり見えない。
。こちらは棒が離れているタイプか。こちらもあまりQに見えない。とどちらを選ぶかは好みの問題だろう。はどう見ても「O」でしかない。はよく分からない。
【R】
小文字がとわりと無理なく描けるのでこの形が一般的。
は小文字を大文字化したものだろう。「n」の大文字化と違いあまり使われない表記だと思う。
は斜め線を下にずらした形、 は一部をとった形だろう。大文字が欲しければこの辺から選ぶことになる。が気に入った。
【S】
大文字を普通に描くととなり「5」と区別がつかない。
区別をつけるために一部を変形させた形が は、サイバーな雰囲気のフォントでこのような形に作るものを見かける。こんなの。
S
はLong S「ſ」だろう。他、 はよく分からない。
【T】
小文字の「t」を象ったが一般的。下を曲げないも良い。
他に大文字の片側を取ったもある。逆のは「7」と区別がつかない。
はセリフを付けて縦棒を除いた形か。なかなか面白いが「T」に見えるかというとかなりつらい。
【U】
大文字が、小文字が
これ以外に考えられないのだが、Vとどう区別をつけるかが難しい。
【V】
素直に描くと、Uと同じく大文字が、小文字が
大小文字でUと分けるか。そうするとしてどちらをどちらにするか。非常に難しい。英語でUとVが区別がつかなくてもさほど問題がないのが救いか。
他に一部をとった 、傾けたがあるがどれもあまり「V」に見えない。
自分でも考えてみると、「u」に区別のためのセグメントを加えた がありえる。Wにも使えるが、Wは選択肢が多いのでどうとでもなるだろう。
あとはNew Alphabetを参考にはどうだろう…と思ったが思いっきりJとかぶっている。Jはにするという選択肢も無くはないが。
選択肢は多いようでいてどれもパッとしない。隠れた難関である。
【W】
Mを逆転した と、Uになってしまうは使えないが代わりに1本加えたがある。
横にしたは「3」とかぶるので無いだろう。はよく分からない。
Mと同じくあまり「W」に見える形がないが、がわりと他に見えないので有力である。
【X】
Hで言ったとおり、がどう見てもHなのが問題である。
は片方の線だけにした形か。あまり「X」に見えない。
Xではなくギリシャ文字で対応するΞを象ったを使ってしまうというのも手である。
無理やり考えれば、セリフを付けてゴシック風に中央に横線を引いた形
X
からの派生と考えられなくもない。
他、 は上下対称でなくあまり「X」に見えない。 はよく分からない。
【Y】
がよく用いられる。これは一応字形としては小文字だが、高さが大文字なので大文字に混じっても違和感がない。大文字をこの形につくるフォントもある。
はなかなか面白い。左右対称を重視した形か。
は「Y」に見えなくはないもののあえてでなくこちらを使う意義は感じない。はよく分からない。
【Z】
素直に描くととなり「2」とかぶる。
区別をつけるために一部を変形させた形が
はよく分からない。

・まとめ
以上を元に26文字のセットを選び出してみよう。

かぶりを気にせず極力大文字を使おうとするとこんなところか。

英字間でのかぶりはH/X、N/M、U/Vの3組。この程度なら案外使い物になるかもしれない。
数字とのかぶりはB/6、O/0、S/5、Z/2。数字と混ぜて使うのは厳しそうだ。

極力小文字を使おうとするとかなり無理があった。

読めないのがa、e、x。かぶりがk/t、m/n、u/v/w。高さが大文字になってしまっているのがg、p、q、s、y、z。
これは使い物にならなそうだ。

最後に、かぶり無く、極力他の文字に読めないことを重視して選んでみた。

MとVは区別のための線を追加する方式で、XはΞで代用した。
これが自分の考える最良なのだが、どうだろうか。

おまけでアクセント付き文字も考えてみた。母音字のみに限れば下半分で表現できなくもないので上に1セグメント乗せて、
とできる。は「V」とかぶっているが文脈で。
なおアクセントといっても色々な種類があるのに1種類だけかと思うだろうが、点字でも日本語点字のアルファベットには「アクセント符」が1つだけあってあらゆるアクセントをそれで表現する。それでも十分価値があるということだろう。
あとはは「M」とかぶってしまったが「ñ」としても使える。

---09/25編集
SVGに「shape-rendering="crispEdges"」を加えました。これによりFirefoxなど対応ブラウザではSVGの線がボケなくなったはずです。
ただし拡大すると線の太さが不均一で醜くなるのが欠点です。
ついでにviewbox="-2,-1,18,28"って書いていたのをどうもスペース区切りが正しかったようなのでviewbox="-2 -1 18 28"に直しました。